NHKあさイチ(2017年10月11日放送)で、睡眠照明プランナーがミッションとしている「照明と睡眠の関係」をわかりやすく放送していました!
どのように紹介されていたのかを私の勉強も兼ねて、今回はまとめていきます。
こんにちは、NHKあさイチで睡眠と照明の関わりが取り上げられていて興奮して見ていたLIGHTINGシュフ|睡眠照明プランナー(@sleeplighting)です。
一般的に家庭での消費電力が大きい電化製品ベスト5を知ってますか?
実は、照明器具が冷蔵庫に次いで2番目に消費電力が大きいのです。
つまり、照明は電気代が高い!
でも、照明を工夫した電気代節約方法が結果的に、心理的に落ち着き感が得られる照明術になるんです!
その照明術とは、消費電力が少ないLED照明を多灯使いしながら、明るさ・光色をちょっとだけ意識するだけ。
さらに、子供たちが夜なかなか寝ない!朝起きない!問題の解決にもなるのです!
あさイチで紹介されていた照明術は、心理的にも生理的・健康的にも良く、おまけに電気代も節約できるということです。
[chat face=”myphoto5_1.jpg” name=”LIGHTINGシュフ” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=”maru”] ワクワクしてきませんか!? [/chat]
では、早速詳しくご紹介していきますね。
電気代節約に必ずなるLED照明術
「最初に言っておきます。ただ、LEDに替えるだけで電気代節約になる方法ではありません!」
と瀬田宙大アナウンサーが言って始まりました。
紹介された照明術は、実際にリビング・ダイニングに蛍光灯シーリング2台を使っているご家庭をモデルにシミュレーションしたのです。
電気代を節約するために2つの技を使います。
- LED器具を使う
- 一室一灯から多灯分散という照明手法を使う
たったこれだけで、1年間約9,000円の電気代を最大で2,000円弱にすることができるのです!
詳しくは、私が運営しているダブルしゅふブログにまとめてます。是非、お読みになってくださいね。
子供が寝ない!起きない問題を解決する快眠照明術
「睡眠環境と言えば、寝室の照明をどうにかしようとすることが多いですが、寝室に行った時には手遅れです」
と睡眠と照明の関わりについて研究している江戸川大学社会学部福田一彦教授の言葉が紹介されてました。
まさに、睡眠照明プランナーが快眠照明のキーワードにしている
「寝る1~2時間前の照明環境が睡眠には重要」
ということです。
実験ご家族のいつもの照明環境
NHKあさイチでは、実際のご家庭で、子供たちの睡眠を定点カメラをつけて紹介されていました。
このご家庭の環境としては、
時間 | 寝る1~2時間前 | 寝る時 |
---|---|---|
部屋 | リビング | 寝室 |
照明手法 | 蛍光灯 シーリング |
蛍光灯 シーリング |
明るさ | 約550Lx | 約450Lx |
光色 | 昼白色 (白) |
昼白色 (白) |
寝る1~2時間前に過ごすリビングの照明環境が、白い光で568Lxと明るい環境。
寝る時も白い光で447Lxと明るい環境で、なんと!照明をつけっぱなしで寝ていました。
これは、人間が夜眠くなるためにでるホルモン、メラトニンホルモンをださないようにしてしまっているのです。
メラトニンホルモンが抑制されると、なかなか寝付きにくくなったり、眠れても浅い眠りになってしまいます。
浅い眠りになってしまうと、寝て3時間位の間に出る成長ホルモンにも影響してしまいます。
成長ホルモンは、成長・代謝・疲労回復・美肌・発毛などに関わる大人も子供にも大事な役割を果たしてくれるものです。
同時に、浅い眠りや質の悪い睡眠になると、当然、朝寝坊にもなりがちです。
照明環境を快眠につながるように一工夫した場合
ここで、照明環境を快眠につながるように一工夫です。
時間 | 寝る1~2時間前 | 寝る時 |
---|---|---|
部屋 | リビング | 寝室 |
照明手法 | ダウンライト | ブラケット ・間接照明 |
明るさ | 約50Lx | 約50Lx以下 |
光色 | 電球色 (オレンジ) |
電球色 (オレンジ) |
この照明環境を3週間試した結果、寝る時間が30分程早くなり、朝起きるのもスムーズに起きれるようになってきたと話してました。
また、江戸川大学社会学部福田一彦教授は、積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関である株式会社住環境研究所さんと共同実験もしています。
参考にしてください。
大人よりも子供の方が光の影響を受けやすい
やはり、大人よりも子供の方が光の影響を受けやすいのです。
理由は、子供の目にあります。
子供の目の水晶体が大人よりもはるかにクリアだからです。
夜寝る前は特に、大人が意識してあげることが重要です。
寝る時の明るさにも注意が必要
睡眠照明プランナーブログでもご紹介した、寝る時の照明が明るすぎるとうつ病の発症の確率が上がるということも紹介されてました。
豆電球の明るさで寝ても太る!?ということを書いた記事で詳しく書いてます。お読みください。
照明環境は、健康にも影響があるということを決定づける研究結果だと思います。
ますます、これからの照明環境はさまざまなことを考えなくてはいけないという事が言えると思いますね。
まさしく、睡眠照明プランナーの出番ですね(笑)
読書・テレビ・スマホでの目が疲れにくい・目に優しい照明術
眼科専門医で慶應義塾大学の坪田一男教授の驚き!?の説明からスタートしました。
暗いところで本を読んで「近視が進む」ことや「近視になる」というエビテンスはない。
これには、イノッチや有働アナを始めとする出演者さんたちが、ざわつきましたね。
目が疲れやすくなるのは間違いないのですが、近視になる・近視が進むという医学的研究結果は未だないとのこと。
でも、長時間となるとやはり目が疲れてしまい、目に良くないというのは確かです。
読書、テレビ、スマホを見る時は、周囲の明るさのバランスに気を付けることが目に良い環境なのです。
テレビ鑑賞時|照明で気を付ける事
夜テレビを見る時は、テレビの設定でバックライトの明るさを一番暗くする。
テレビの周囲の明るさを、テレビ画面よりやや暗めになるように、照明の明るさを下げる。
テレビの明るさを暗くしたくない場合は、テレビ裏にLEDテープライトなどを貼り付けて周囲を明るくしてあげるもの一つの手段と紹介してました。
スマホ|照明で気を付ける事
寝る前のスマホは、なかなか止められないものです。
真っ暗な環境でスマホ閲覧はもちろんNG!
読書灯をスマホ画面にあてて明るくするのも、反射光が顔にあたるのでNG!
スタンドなどの明かりを壁にあててあげて、間接照明にしてあげて周囲を少し明るくしてあげるのが、一番目が疲れない方法です。
また、最近のスマホでは、ナイトモードということで画面の色を赤みがけてくれる設定があります。
これは、発行面のブルーライトをなるべく抑えてくれるという設定です。
iPhoneならナイトシフトという設定です。設定方法など詳しくダブルしゅふブログで書いています。是非読んで設定してみてください。
近視の進行を防ぐには太陽光のバイオレットライトがポイント!
眼科専門医で慶應義塾大学の坪田一男教授がまたまた子育てママに興味深いことを仰りました。
近視の進行を防ぐには「外遊び」が重要!
外遊びをすることで、ゲームやテレビを見る時間が少なくなるなどを言いたいのではなかったのです。(私はそうだと思ってた)
なんと、
太陽光に原因があるのです!!
太陽光の中でもバイオレットライトの影響が大きいという研究結果が発表されたということです。
私も初耳の「バイオレットライト」
これは、非常に興味深い内容でした。
このバイオレットライトは、蛍光灯やLEDからはほとんど発しない光なのです。
しかも、紫外線カットガラスなどにより室内にはなかなか入り込まない光の波長でもあります。
ということは、室内にいるとバイオレットライトを浴びない環境ということになり、近視が進んでしまう原因の一つでなのです。
当然、室内にいるとテレビやゲームをしますから、さらに近視が進行してしまうという悪循環ですしね。
このバイオレットライトについては、jinsが運営している「こどもの近視情報サイト ME-MAMORU(メマモル)」というページに詳しく書かれてます。
参考にしてください。
まあ、以前から近視の予防は、外遊びが良いとは言われてましたが、あらためて太陽光にもその理由があるということが付け加わったということですね。
集中力が出やすい!勉強や仕事に役立つ照明術
勉強に集中できる照明と聞くと、これまた子育てママには興味深いことですよね。
そんな照明があるのでしょうか?
あさイチでは、九州大学大学院 樋口重和教授が、一概には言えないということを前提に、こう仰ってました。
全体の照明を電球色(オレンジ光)にして、スタンド(手元)照明を昼白色(白光)にする方法が適しているのではないか。
集中できる環境は、人それぞれ違うので、自分で集中できる光でやるのが一番とも仰ってましたね。
確かにそうです。
また、「脳の不要な緊張」によっておこるのが集中力の欠如とも言われております。
その原因の一つに、白い光の中で2時間以上勉強を続けるとオレンジ色の光よりも集中力が落ちるという実験結果があるのです。
ですので、白い光で集中しても1時間おきに休憩時間をとり、オレンジ色の光の中でリラックスすることが効率よい勉強方法ということだと思います。
デンマークではおなじみ「ヒュッゲ」に役立つ照明術
「ヒュッゲ」とは、デンマークならではの心地よいくつろぎの時間のことなのです。
この「ヒュッゲ」に欠かせないものが照明やキャンドル。
デンマークが、キャンドルの消費量が多い国である理由の一つかもしれませんね。
北欧の照明器具を「イケア」の店舗でスウェーデン人の店長が紹介してました。
影を楽しむことができるペンダントライトや、窓際に照明を置いて温もりを感じてもらう照明手法などなど。
日本在住のデンマーク人の生活からも「ヒュッゲ」をわかりやすく説明してました。
日本でもキャンドルだけの明かりを楽しんだり、間接照明やスタンドライトだけの空間を楽しんだりして、温もりある落ち着いた光環境をつくって楽しむことも必要だと思いました。
【最後に】照明器具を替えるだけの照明術に感動!
今回、あさイチで紹介された内容をまとめます。
[box02 title=”照明を替えるだけで”]
- 電気代の節約
- 快眠、早寝早起き
- 健康
- 目の悩み解消
- 仕事や勉強への集中力
- 温もりや落ち着きを感じられる
[/box02]
ということを実現できることがわかりました。
なんともステキなことだと思いませんか!!
このことは、睡眠照明プランナーがあなたに知って欲しかったことばかりです。
まあ、あらためて勉強になったこともありましたが・・
あさイチをキッカケに照明に対するあなたの意識も変わることを祈ってます。
また、より多くの方々に知らせることが睡眠照明プランナーのミッションだとも改めて思いました。
特に、これから新築でも中古でも家を購入するあなたは、是非、照明計画を意識してくださいね。
「家がキマる照明は睡眠も変える!驚きの快眠・早起きライティング」
なんていかがですか~(宣伝)