眠れない、熟睡できない、快眠したい!などの不眠の原因のひとつとして、寝る前の部屋の明るさが原因の一つと書きました。
これは、メラトニンという眠りに関係するホルモンが、寝る前に明るい所に長時間いるとでなくなり、入眠の妨げになったり睡眠の質を悪くして意識しなければならないということでした。
実は、部屋の明るさの他にも、もう一つメラトニンが抑制される条件があるのです!
それが、部屋の照明の光色です。
寝る前の照明光の色はオレンジ・赤っぽい色が望ましいのです。
寝る前に少しの意識・工夫で、睡眠が変わるのであなたも今夜から試してみましょう!
熟睡できない原因の一つは寝る前に浴びる照明の白い光
照明光の色が白色の場合、白色を出すのに必要な青色の波長が、睡眠に大事なメラトニンホルモンを抑制。
照明光の色がオレンジ色や赤色だと、メラトニンホルモンの分泌を邪魔しない傾向が見られることが研究結果で明らかに。
家の照明光の色がオフィスの光と同じ白い光だと、明るさと合わせてぐっすり眠るのに妨げになっている可能性が大ありなのです。
照明の色「白い光」が熟睡できない原因のひとつかも!?
家の照明って部屋を明るくするだけだと思っていませんか!?
実は、寝る前に浴びる光が、睡眠や健康にも少なからず影響を及ぼしています!
NHKあさイチでも睡眠と照明の関わりについて放送していました。
寝る前の照明はどんな色?リビング・寝室の照明光の色は白?オレンジ?赤色?
蛍光灯やLEDには、
- 昼光色(青白く涼しい光 6,700K)
- 昼白色(白いクリアな光 5,000K)オフィスの光
- 白色(白い光 4,000K)
- 温白色(ナチュラルで過ごしやすい光 3,500K)
- 電球色(オレンジの光 2,700K)レストラン・カフェ・ホテルなど
実はこれだけの種類があります。
日本の家庭の半分以上が、主な部屋の主照明が白い色の光という調査結果があります。
それ位日本は、住宅にも白い光が好まれています。
あなたの家はどうですか!?
日本の家庭で白い色の照明光が多い理由とは?
日本の家庭に白い色の光が多い理由。All Aboutより引用します。
良く言われるのが日本の高温多湿の気候が影響しているとのことです。
電球色に比べ白い光は涼しい感じがするので自然と受け入れられるようになったのでしょう。
また間接的ではありますが、日本はエネルギー資源の自給率が低いことも関係していると思います。
そのため白熱電球に比べエネルギー消費効率の高い蛍光ランプの普及が、他の先進国に比べ進みました。
なかでも電球色よりも見た目で明るく感じる白色系の光色が好まれてきたと推測されます。
しかし、日本経済が高度成長期を終え始めた頃から、徐々に住宅照明の光色に変化が現れてきています。
それは集合住宅などの窓明かりを見ると良く分かります。
特に都市部の新しい家々は電球色の温かい光が窓から外に漏れている様子が伺えます。
引用元: All About 住宅・不動産進化するLED電球|照明ガイド 中島 龍興
日本の気候が影響、蛍光灯の普及の影響と専門家は仰ってます。
ランプメーカーによる蛍光灯の宣伝・販売状況も影響
その他にも私が、会社員時代に様々な方のセミナーや講演会で耳にしたことは、高度成長期時代での某メーカーの蛍光灯推進テレビコマーシャルの影響。
スーパーやドラックストア、コンビニの店頭に並んでいるのが青い色のパッケージの昼光色のものしかない。
という事も聞きました。
実際に、今でも蛍光灯のサークライン(丸型蛍光灯)では、近所のスーパーの店頭に並んでいるのがなぜか昼光色と昼白色なのです。
電球色はなかったですね。
さすがに、白熱球が製造中止になった今は、LED電球では電球色が置いてありましたよ。
蛍光灯では、まだまだサークライン(丸型蛍光灯)が多いのが事実。
そうすると、ランプ切れになるとすぐ近くのスーパーなどで買う場合が多いので、なかなか電球色にならないのも理由のひとつかもしれません。
【スムーズに眠るポイント】寝る1~2時間前から夕焼けのような赤い色が効果あり
睡眠には白い光よりオレンジ色の光。
さらに、オレンジでもより赤に近い色がメラトニン分泌を邪魔しない効果が大きいという実験結果もあります。
昼白色5000Kと電球色3000Kと電球色2300K(一番赤に近い色)の蛍光灯を12人の健常者に対して、深夜1時から2時半まで顔にあたる光の照度200ルクスに設定して実験。
電球色2300K(一番赤に近い色)の蛍光灯が一番メラトニン分泌の抑制が少なかったという結果に。
この結果からもわかるようにやはり、睡眠前の照明に関しては白熱灯の光が望ましいのです。
それも、白熱灯を調光(暗く)した時の赤い光がベスト。
あの白熱電球独特のリラックス光です。
しかし、白熱球はエネルギーやCO2増加問題によって生産中止。
今では、LEDか蛍光灯の電球色が一番睡眠の前に望ましい光ということになります。
睡眠本「赤いライトで朝までぐっすり 赤ちゃん寝かしつけの新常識」でも睡眠に赤色の光を推奨
ノーベル生理学・医学賞マイケル・ヤング研究室所属の著者「ソフィア・アクセルロッド」さんが書かれた睡眠本にも赤い光のことが書かれています。
★朝までぐっすりの秘密兵器は赤いライト
25ある「朝までぐっすり寝」のポイントのなかでも、最大の特徴は赤いライト。
体内時計に唯一影響しない赤い光を寝かしつけに活用します。
「朝日は起床時間まで浴びない」
「早寝にこだわらない」
「パパが寝かしつけ担当に」
「夜泣き対応は90秒待ってから」……など寝かしつけの新常識が満載!
赤ちゃん寝かしつけの新常識 – 赤いライトで朝までぐっすり – ソフィア アクセルロッド|楽天市場
赤ちゃんだけでなく、当然大人にも通用します。
起きる時は太陽光または2500lx以上の白い光をしっかり浴びる事が大切!
睡眠には、朝起きる時に太陽光をしっかり浴びる事も人間のメカニズムにおいて重要。
体内時計をリセットしてくれるうえに、明るい光をきちんと浴びていれば夜の眠りもスムーズにしてくれます。
冬など暗い時間に起きる場合は、明るく白い照明の光が有効。
ただし、部屋の天井照明の明るさでは不足・・寝てる場合だと400ルクス位。
2,500ルクス以上というかなり明るい光が効果あるのです!
トトノエライトだと、約20~30cm離れたところで2500ルクス以上の光を浴びることが可能。
起きてから、洗面、朝ご飯の時も光目覚まし時計 トトノエライトプレーン の光を浴びるとGood!
朝に白い光が重要ということは、明るい光で起きるのが重要という記事に詳しく書いてますので是非どうぞ!
【まとめ】熟睡するために有効な部屋の照明とは?
照明の明るさと照明光の色を意識すると、ぐっすり眠る方法のひとつになる!
- 部屋の明るさを暗めにする!
- 照明光の色はオレンジ色や赤い色(電球色)にする!
白い光で明るさを暗めにすると、陰気くさいお化けがでるような気味悪い空間になってしまうので、雰囲気的にもオレンジの光=電球色で暗くするのが良いですね。
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