【講座3-3】寝る2時間前の照明は睡眠の重要ポイント!実験結果から証明された事実

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
寝る2時間前の照明と睡眠

LIGHTINGシュフが着目している寝る2時間前の部屋の照明について、積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関である株式会社住環境研究所さんが、福田一彦・江戸川大学社会学部教授(人間心理学科)と共同で実験を行っていました!素晴らしい!!

睡眠照明プランナーブログに書かれていることが、実証されていると思うとワクワクが止まりませんでした!!

抑えきれない感情を抑えて、まとめている資料を冷静に読みました。
その資料はコチラ ⇒ 「寝る2 時間前に過ごす空間の光環境の変化」による睡眠状況の改善と精神の健全性への影響を検証 PDFデータになってます。

私の感想は、う~ん微妙・・・

というのが、率直なところでした。

そりゃそうだよな~、劇的に変化してたらもっと話題になるだろうし。

でも、睡眠照明プランナーが着目していること、ブログで書いていることは少なくとも実証されたと言って良い結果になってます。

  • 寝る2時間前に過ごす部屋の照明条件を変化させることで、早寝早起きに
  • 睡眠状態の改善が精神の健康向上の一因に
  • 「普段より暗い環境で過ごしたことは良かった」は約6割

という調査結果のまとめになっていました。

目次

寝る2時間前の部屋の照明実験の調査結果を検証

詳しく調査結果をみてみます。まずは、実験条件。

  • 目的:300ルクス昼白・昼光色の部屋から30ルクス電球色の部屋で過ごすことによって、睡眠の状況の変化を実邸レベルで考える。
  • 実験対象者:20~50代男女 23名(積水化学工業株式会社住宅カンパニー社員およびその家族)
  • 条件:自宅の普段の照明条件が昼白色または昼光色の照明を利用している人
  • 実験方法:光環境変化なし、変化ありの2グループに分け、どちらのグループも同一条件にて3日間過ごし、変化ありのグループは4日目からリビングまたは寝る2時間前に過ごす部屋の照明暗く赤っぽい照明(低照度・長波長)に替え、睡眠に関する差を調査。
  • 変化ありのグループの照明とは:スタンド照明を2灯だけにして50ルクス以下の電球色の設定

という条件のもとで行われました。

睡眠の変化はどうなったか?

レポートには、昼白色・300ルクスの部屋で10日間過ごした人と電球色・50ルクス以下の部屋で7日間過ごした人との差が報告されてました。

入眠時刻

昼白色300lx光環境変化なしの人24:05⇒24:26 (10日目には寝る時間が21分遅くなる)
電球色50lxに光環境変化有りの人24:02⇒23:54 (10日目には寝る時間が8分早くなる)

実験では10日間ですが、実際長期間、昼白色の明るい部屋で過ごしていると眠くなりづらくなっていくのではないでしょうか。同時に、電球色で暗めの部屋で過ごすと眠くなりやすいことが言えるかと。

これは、ぐっすり眠れない理由は部屋の照明にあった!眠りの質をアップさせる照明の見直し方でも書いたように、メラトニンというホルモン物質の影響が実証されたということですよね。

起床時刻

昼白色300lx光環境変化なしの人7:00⇒7:24 (10日目には起きる時間が24分遅起きに)
電球色50lxに光環境変化有りの人6:33⇒6:23 (10日目には起きる時間が10分早起きに)

まあ、10日間という実験ですから時間にして8分や10分という結果でしたが、1ヶ月、半年、1年というように期間が長くなると、もっと時間が早くなり眠りの質にも差がついていくのではないでしょうか。

精神的な健康度はどうなったか?

GHQ精神健康調査(General Health Questionnaire、精神的な健康度を測る指標。得点が低いほど健康度が高い)をした結果でも、照明環境の変化の有無で差がでました。

ここでも、照明環境の変更ありグループでは精神健康度の向上がみられました。

やはり、寝る前に電球色で暗めの部屋で過ごすことで、睡眠の状態が良くなり、精神的な健康も得られるのです。

実際に過ごした人の感想はどうであったか?

夜間に 50 ルクス以下の環境で過ごすことについて

58%最初は暗いと思ったが慣れれば問題はなかった
42%暗すぎた

普段より暗い環境で過ごしたことで良かったことがあったか

58%良かったことがあった
42%良いことは特になかった

ここの割合が、私が微妙と思ったポイントです。良かったことがあったという回答には、やはり、気分が落ち着いたとか、眠りにつく時間が早くなったなど予想できる回答なのです。しかし、結構

良いことは特になかったと言う人が多い!

やはり、現代人には、夜寝る前の50ルクスの環境では暗すぎるのです。

パソコン作業や本を読むなどがしづらいですし、物の色の判別もつかないのです。

現代人では、スタンド2灯の生活には、ちょっと無理があるのですね。

普段から日本人は、そんな生活をしていないですしね。

間接照明は暗すぎということがないので、寝る前の照明環境としてとても良い!

暗すぎるを解決するのが、

ズバリ!間接照明なのです!!

ぐっすり眠りたい時に寝る前の間接照明が最強な理由とは?で書いたように、間接照明を使って明るさ感を演出することにより、生活に支障をきたさない効果が得られるのです!

これが、間接照明最強!と睡眠照明プランナーが説く最大の理由なのです!!

どうして、この実験では間接照明を使わなかったのでしょうか。

照度にこだわったのでしょうかね。

まずは、数値(ルクス)を示すことによって、わかりやすくしたのでしょうかね。

次回は、間接照明で是非実験して欲しいです!

しかも、LED間接照明で、電球色(2,700K)と電球色でもさらに赤い色(2,300K)との比較とかで。

間接照明だと、直接照射される明るさではなく、明るさ感が得られるのでリビングでの作業には支障をきたさないと思います。

だから、もっと違った感想のアンケート結果になるはずです。

ぐっすり眠りたい時、朝スッキリ目覚めたい時には照明環境がやっぱり大事!

この結果を見て、微妙・・とは思いつつ、間接照明を駆使すればもっと良い結果にも繋がると感じ、睡眠照明プランナー=私としても自信を深めました!

睡眠照明プランナーの使命は、もっと、寝る1~2時間前の照明環境の重要さを広めること!と強く思いました。

特に、子どもたちの睡眠が現代の誘惑によっても脅かされているので、そのあたりにも注力していきます。

【次の講座】

寝る2時間前の照明と睡眠

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次